D灰 dream
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朝の食堂
そこは、たくさんのエクソシストや探索部隊
(ファインダー)の人でにぎわっていた
その食堂の一角
周りとは違ったオーラを持つ、黒服の集団がいた
『アレン、朝からソレ…?』
「そうですよ? これくらい普通じゃないですか?」
『普通じゃないよ…。私だって寄生型だけど、そこまでは無理』
「アレン君もだけど、アディも結構すごいわよ?」
「リナリーの言う通りさ。アディ、女の子は朝からそんなに食べないさ〜」
『そぉ? 私はこれくらい食べないと、体が持たないんだよ』
アディ、アレン、リナリー、ラビが朝食を食べながら話している
会話に加わってはいないが、神田、マリ、ミランダ、クロウリーなどの他の面々もいる
話題になっている通り、アレンとアディの目の前には、たくさんの料理がのったお皿が並べられている
アレンの目の前には色々な国の料理と数十本にのぼるみたらし団子が、アディの目の前にはボールのように大きい入れ物に大量のサラダがあり、数十種類のサンドイッチも置かれている
「でも、アレン君もアディちゃんも、たくさん食べる割りに細いわよね」
ミランダが控えめな声で会話に参加してきた
「ホントよね〜。うらやましいわ、その体質」
リナリーが、しみじみとした表情で頷いている
『そうでもないよ? でも、本当に食べないと体がもたないの』
「ですよね。僕も、食べても食べてもお腹が空いちゃいます」
のんきに朝食を食べていると、ふいに声がかかった
「アレン、アディ! 食べ終わったら、司令室に来てくれ」
遠くからリーバーさんが叫んでいる
その顔には、疲労の色が見られた
『リーバーさん、相変わらずやつれてるね;;』
「兄さんが相変わらずだから…;; ホントに、どうしようもないんだから…」
「リナリーも苦労していますね…」
「ほんとさ〜」
『アレン、コレ早く食べちゃおう!』
「そうですね。残すのは、もったいないですし」
そう言って、アレンとアディは残っていた料理を流し込むような勢いで食べていった
(アディ…。女の子がみんなの前でそういう食べ方をしちゃダメよ;;)
(そうなの?)