short story

□『ヘタレじゃねぇ!』
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トマトのあたりで書こうと思って、1番書きやすそうだったから最初に。
視点は迷ったけど、ロマ視点です。  
ロマがベルのことなんて呼んでるか分からなくなったので、普通にベルと呼んでいます。ロマがヘタれてません。。



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「そんで親分がな〜」

そう言って、親分ことアントーニョの話を、楽しげにするベル

オレと2人きりの時も、いつもいつもベルはアントーニョの話ばかりだ

確かに、ベルにとってアントーニョはとても身近な存在、話の種がたくさんあるのも分かる

それに、オレはあいつの子分だから、親分であるアントーニョの話がしやすいのも分かる

でも、オレはいつまでもガキな訳じゃない

保護者的立場のアントーニョの話ばかりされて楽しいはずはない

「ロマ? ウチの話、聞いとった?」

ベルは悪気のない顔で、オレの顔をのぞき込んでくる

ベルの笑っている顔は、いつ見ても可愛い

「ごめん、ベル。あまり聞いてなかった」

オレがそう言うと、ベルは頬をぷくっとふくらませる

「全く… そんなに何考えとったの?」

自分のことを考えていたなんて、ベルは全く思っていないだろう

頬をふくらませていても、目は笑っている

「ベルはオレのこと、どう思ってるのかなぁ…?って」

オレが真面目にそう言うと、ベルはきょとんとした顔になる

「どうって… 可愛い子分やけど…?」

全く悪気はないのだろうが、オレにとっては嬉しくない回答だ

「オレ、もう子分扱いされるほど、ガキじゃねぇんだけど…?」

そう言って、オレは無理矢理キスをする

「オレはずっと、一人の男としてベルのことが好きだったんだ…!」

少し顔が赤いかも…と思いながら、ベルに告げる

ベルは最初、少しびっくりしたような顔をしたが、すぐにいつもの笑顔に戻った

「ウチも! ロマ、ずっと子分として接してきたから… ウチは恋愛対象外だと思ってたんやけど…」

そう言って、目をふせるベル

オレは言葉が出せず、そのまままたベルにキスをした






(イタリア男をなめんじゃねぇ!)

オレは心の中で叫んだ



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ロヴィは一応イタリア人だし、恋愛に関してはヘタレじゃないんだよね!と言い聞かせながらUPした作品www

ベルもちょっと何か違う気がするけど気にしない☆

いいんだよ! 2人が幸せなら!

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