あなたと共に歩む道

□笑顔の裏には
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「めぐ〜、行くぞ〜」

『ちょっと待って〜』

これから巡察に行くとは思えない、のほほんとした会話

平助とめぐだ

今日の巡察は平助と斎藤だ

それに加えて、今日は奈摘も同行する

俺は巡察に行かないため、奈摘はめぐについていく事になった

『じゃあ、土方さん。行って来ま〜す!!』

そう言いながら、元気に手を振る奈摘

『帰って来なくてもいいよ〜』

『茉南、そんなこと言わないの;;』

真顔で言う茉南に、それをたしなめる絢

奈摘が見えなくなってから、絢が口を開いた

『で、土方さん。謎は解けましたか?』

俺は、うっと返事に詰まる

『そりゃ、分かんないでしょ。何もしないんだし』

冷ややかな茉南の視線が、俺に刺さる

「茉南、何の話だ?」

そこに、原田が口を挟む

『奈摘が何故袖を捲らないか、です』

茉南は随分素直になったようで、皮肉は一切言わない

「あぁ、そのこと。僕も気になってたんだよね」

総司もやって来て、話に混ざる

『言わないと、分かんないよね…』

絢が寂しそうに呟く

『そうだけど…。そんな簡単に話して良い内容じゃないじゃん』

茉南が反論する

『でも、このままだと、奈摘はずっと救われないんだよ?』

『…分かった。じゃ、絢が話して』

私、ちゃんと話せるか自信ないし…、と茉南が付け足した

そして、俺は奈摘の過去を知ることになった…


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