あなたと共に歩む道

□核心はどこなのか
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更に1週間が過ぎた

奈摘と真深には『直接聞け』と言われたが、何も出来ずにいる

少しは慣れたような気はするが、まだ笑ってくれない

近藤さんには、奈摘達と同じように接している

「はぁ…」

廊下で立ち止まってため息を吐く

『まだ聞けてないんだ』

後ろから、呆れるような声が聞こえた

『あぁ、奈摘が前に言ってた話?』

オレの後ろに立っていたのは、奈摘とめぐだった

『茉南はツンデレだからなぁ』

『うんうん。一筋縄じゃ、いかないよねぇ』

にこにこ、というよりもニヤニヤに近い笑みを浮かべる奈摘とめぐ

「つんでれ、って何だ?」

オレが聞くと、

『茉南みたいな性格の子ですよ!!』

『ふふっ。茉南は可愛いなぁ〜』

核心的な答えを残さずに、どこかに行った

(しょうがねぇな。絢にも聞いてみるか)

まだ絢からは何も聞いていなかったので、オレは早速聞きに行った





『で、私のところに来たんですか…』

総司の部屋に行くと、絢は1人で総司が溜め込んだ仕事をしていた

「ああ」

『そうですね…。原田さんが茉南を女の子らしくしてくれるなら、少しくらいはお話します』

「女らしく?」

私が言うのも可笑しいですけどね、と自嘲ぎみに笑う絢

『そうは言っても、私が言えるのは1つですけど』

「なんだ?」

オレは少し身構えながら聞く

『茉南は、恋をしたことがないんです』

「……は?」

思わず、オレの口から間抜けな声が出る

『言葉の通りです』

「だって、もう16だろ?」

『茉南は誕生日が早いから、そうですね』

「で、何でオレが嫌いなんだ?」

オレが首を傾げると、絢は困ったような笑いを浮かべた

『この先は、茉南に直接聞いて下さい』

またしても核心的なことは聞けず、その場が過ぎた


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