あなたと共に歩む道
□見つからぬ答え
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ー原田ー
茉南が来てから、3日が過ぎた
相変わらず、オレは茉南に避けられ続けている
茉南は基本的に絢といることが多い
絢といる時は、穏やかな表情を浮かべている
しかし、オレと目があうとすぐに視線をそらしてしまう
そんなオレは縁側に座り1人、茶をすすっていた
何故縁側かというと、ここなら洗濯をしている茉南が見えるからだ
絢は家事全般得意のようだが、茉南はあまり得意ではないらしい
そんな2人の洗濯風景を見ている時だった
『あれ、原田さん?』
『こんな所で、何たそがれてるんですか??』
奈摘と真深が通りかかった
「たそがれてるって…」
オレ、そんな風に見えるのか…?
『冗談ですよ!!』
『ま、どうせ茉南のことだろうけど?』
真深は勘が鋭いようで、オレの考えていた事を当ててくる
「うっ…。確かにそうだけどよお」
奈摘と真深はニッと笑う
『茉南も幸せ者だな!!』
『だな!! こんなに想われてvV』
オレを差し置いて、2人は楽しげだ
「なぁ。何で茉南はあんなにオレを嫌うんだ?」
『それを私達に聞くのは反則ですよ』
『そうそう。知りたかったら、自分で聞き出して下さい』
奈摘と真深はそれだけ言うと、去って行った
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