あなたと共に歩む道
□心の内に秘めたものは
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ー土方ー
『うわー。土方さんらしい…』
奈摘がオレの部屋に入って、最初の一言
「いや、オレの部屋だし。オレらしくて当たり前だろ」
奈摘はとにかく変な奴だと思った
初対面から人に、しかも女に飛び付かれたのは初めてだったし
女のクセに、一人称がオレだし
『うわっ。真面目な書類だ…』
部屋の中を歩き回っていた奈摘が、机の前で奇声をあげた
「あん？ 真面目ったって、幹部連中は皆やってるぜ？」
『皆…。沖田さんはやってないでしょ？』
「総司は…、やってないな」
奈摘が、ははっと笑う
オレも奈摘につられて笑った
『んじゃ、遅れましたが…』
奈摘がオレの方を向いて、改まる
『いつまでになるか分からないけど、よろしくお願いします!!』
初めてオレに飛び付いてきた時のような笑顔で、奈摘が言う
しかしこの時、オレは奈摘が心の内に秘めていた悩みを知らなかった…
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