short story
□『太陽』
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「ナターリヤちゃん! お姉さんも連れてきてくれたんだ…!」
フランシスは少しほっとしたような顔になる
「状況がつかめない。説明して」
私がそう言うと、フランシスは事を大まかに説明してくれた
「イヴァンがアルと戦争をしていたのはもちろん知ってるだろ? で、2人は昨日もどこかで戦っていたんだ。でも、今日で終わりにするって出て行ったっきり、アルが帰ってこなかったから、アーサーと2人で捜していたんだ。そしたら、2人が倒れているのを見つけて…。みんなに手伝ってもらって、ここに運び込んだんだ。幸いイヴァンは一命をとりとめたけど、アルは…」
フランシスはそこまで言うと、下を向いて黙ってしまった
そこまでの説明で、状況はつかむことが出来た
「イヴァンは、2・3日もすれば意識が戻るだろう。今言うことではないかもしれないが、アルフレッドの葬儀はすぐ行われるだろう…」
ルートが、後半は小声で言うと、どこかに行ってしまった
「アーサーが大変なんだ。急なことで、受け入れられなくて…。別の部屋で、聞くやギルが落ち着かせてる。葬儀は、早ければ明日行われるよ」
私が頷くと、「今日は泊まって行きなよ」と付け足して、フランシスもどこかに行ってしまった
その日、私と姉さんはフランシスの家に泊まった
翌日、ルートやフランシスが言っていたように、アルフレッドの葬儀が行われた
キレイな青空の下、アルフレッドはたくさんの人に見送られながら埋葬された
私は葬儀が終わってからも、その場を動かずに人がいなくなるのを待った
最後にフランシスが帰ったのを確認すると、私はアルフレッドの墓標の前に立った
墓標を見つめながら、アルフレッドと初めて会った日の事を思い出す
そして、過去から現在までの記憶… その全てを思い出す
思い出しているうちに、私の頬を一筋の涙がつたった
「私にも、涙ってあったのね…」
そうつぶやき、空を見上げる
キレイな青空には、太陽がまぶしく光り輝いていた
まるで、アルフレッドのように…
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自己最高の長さwww
最後まで書いて思った
ウク姉、存在感がない…