short story

□『太陽』
2ページ/2ページ

「ナターリヤちゃん! お姉さんも連れてきてくれたんだ…!」

フランシスは少しほっとしたような顔になる

「状況がつかめない。説明して」

私がそう言うと、フランシスは事を大まかに説明してくれた

「イヴァンがアルと戦争をしていたのはもちろん知ってるだろ? で、2人は昨日もどこかで戦っていたんだ。でも、今日で終わりにするって出て行ったっきり、アルが帰ってこなかったから、アーサーと2人で捜していたんだ。そしたら、2人が倒れているのを見つけて…。みんなに手伝ってもらって、ここに運び込んだんだ。幸いイヴァンは一命をとりとめたけど、アルは…」

フランシスはそこまで言うと、下を向いて黙ってしまった

そこまでの説明で、状況はつかむことが出来た

「イヴァンは、2・3日もすれば意識が戻るだろう。今言うことではないかもしれないが、アルフレッドの葬儀はすぐ行われるだろう…」

ルートが、後半は小声で言うと、どこかに行ってしまった

「アーサーが大変なんだ。急なことで、受け入れられなくて…。別の部屋で、聞くやギルが落ち着かせてる。葬儀は、早ければ明日行われるよ」

私が頷くと、「今日は泊まって行きなよ」と付け足して、フランシスもどこかに行ってしまった

その日、私と姉さんはフランシスの家に泊まった

翌日、ルートやフランシスが言っていたように、アルフレッドの葬儀が行われた

キレイな青空の下、アルフレッドはたくさんの人に見送られながら埋葬された

私は葬儀が終わってからも、その場を動かずに人がいなくなるのを待った

最後にフランシスが帰ったのを確認すると、私はアルフレッドの墓標の前に立った

墓標を見つめながら、アルフレッドと初めて会った日の事を思い出す

そして、過去から現在までの記憶… その全てを思い出す

思い出しているうちに、私の頬を一筋の涙がつたった

「私にも、涙ってあったのね…」

そうつぶやき、空を見上げる

キレイな青空には、太陽がまぶしく光り輝いていた

まるで、アルフレッドのように…





○●○●○●○●○●○●○●○●

自己最高の長さwww

最後まで書いて思った

ウク姉、存在感がない…
前へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ