妄想の世界のお話
□抑えられない思い
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好きなんて感情、
知らないほうが良かった。
「恭さん、ココの件なんですけど・・・、どうか、されましたか？」
ハッ、今は仕事中だった。
「いや、何でもない。」
「そうですか、体は大切にして下さい。」
今まではこんなこと無かったのに。
「うん、ソコはそのままで良いから。」
「はい。」
「・・・哲、」
「？なんですか？」
「いつも、ありがとう。」
「！？・・・当り前のことですから///」
？・・・なんで、顔、紅いのかな？
まあ、良いか。
「そうだ、あの子は？」
「？・・・ああ、沢田は・・・例のお見合いですね。」
「っ、そう。」
僕は、あの子に出会ってから、
今まで、
強くなったけど、
・・・弱くもなったと思う。
あの子は、
ボンゴレ10代目で世継ぎを、
残さなければならない。
そのためのお見合いは仕方が無いと、
頭では分かっている。
・・・でも、
胸が締め付けられる思いだけは抑えられない。
この思いに気がついたのは、
つい最近で、
どう制御すれば良いのか、
分らなくなるときがある。
彼に、何度、
『お見合いなんかしないで。』
『僕だけを見て。』
『君が好きなんだ。』
この思いを告げそうになったことか。