妄想の世界のお話

□僕らの誓
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――・・・君は言った


たとえ貴方の胸の中が

しとしとと雨が降る日であっても

そんなときは俺が

貴方の手を握ってあげましょう


――・・・僕は返した

たとえ君の胸の中が

強い強い風が吹く日であっても

そんなときは僕が

君の手を握ってあげよう


――・・・僕らは思った

たとえ僕らの胸の中が

どんなにつらい吹雪であっても

そんなときは二人で

手をつないで

体を寄せ合って

過ごせばいいではないのかと


――・・・俺らは誓った

たとえ俺らのカラダが

どんなに離れている場所にあったとしても

そんなときは二人の

ココロと思いだけは俺らが守ると


――・・・先祖たちは言った

たとえお前たちが

どんなに思い合っていたとしても

身分の差は補えないのだから

諦めればよいと


――・・・俺らは返した

たとえ俺たちの身分が

どんなにかけ離れていたとしても

俺らの思いを邪魔する障害にはならないと


――・・・先祖は誓った

たとえ様々な敵が

どんなにお前たちを裂こうとしても

私たちがお前らを護ってやろうと



――END――
 

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