妄想の世界のお話
□本当に好きなの?
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――サワサワ・・・――
「・・・?」
ココは、何処?
「・・・綱吉?」
とりあえず、愛しの彼の名前を呼んでみる。
・・・ココには居ないのか、返事がない。
――ドンッ――
「・・・!?」
「恭弥さんじゃないですか♪」
「・・・つな、よし?」
そこには、間違いなく彼・・・沢田綱吉が立っていた。
「?・・・どうしたんですか?そんなに怯えた顔、して。」
「なん、で・・・僕を攻撃するの?」
そう、さっきの凄まじい攻撃は綱吉から発せられたもの。
しかし、彼らは数か月前、雲雀の方から告白して恋人同士になったはず。
なのに、攻撃をした綱吉。
「あはは♪何言ってるんですか?楽しいからですよ。」
「・・・君、自分が何言ってるか分かってるの?」
「恭弥。」
「・・・ッ///」
耳元で、名前を呼ばれて固まる自分。
「可愛い♪」
「・・・君がそこまでタラシだったとはね。」
「心外だなー。」
「本当のことじゃない。」
――ドカッ――
「ッ・・・なに、する・・・の」
「恭弥にしかこんなことしませんよ?」
そんな、特別、いらない。
「君、かみ殺す。」
「・・・俺に、攻撃できるの?」
「・・・・・・・・・。」
そんなの、できないよ。
好きな人に、攻撃なんて。
「攻撃、しないんなら遠慮なく♪」
――ドカッ――
――バキッ――
「なん、で・・・?」
「貴方が、嫌い、だからです♪」
「!?・・・うそ・・・でしょ?」
「本当です。」
「・・・ッ」
――ポタ・・・ポタ・・・――
「汚い涙、見せないでください。」
「・・・ひっく、・・・ッ」
「俺、貴方のこと嫌いですから。」
「も、言わないで・・・ッ」
――ガンッ――
「ッ・・・」
そこで、僕は気を失った・・・。