★夏の扉★

□大人のごっこ遊びをしよう
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「ん〜っ!!!やっと論文書き終えたっ!!!」

今日は1日、オレも野分も何も用事が無いからな!!!久々に買い物にでも行くか!!!


「おい!!!野分〜。今日、どっか買い物に…」


リビングに行くと何やら熱心にテレビを見ている


「野分、何見てんだ?」


「あ、ヒロさん!!!お仕事終わったんですか!!!さすがヒロさんです♪今ですね、金八先生見てたんです!!!」


「金八先生…?」


「良い事言いますよね〜♪人という字は人と人が支え合っている形なんですよ!!!ヒロさん!!!」


人という字は片方だけが人を支えてる字に見えるけどな…


「良いですよね〜♪学生生活!!!ねぇヒロさん、高校の授業ってどんな感じでした?」


「え?高校生活?そうだな…中学と対して変わらないぞ。」


「え〜!!!絶対違いますよ〜!!!あ!!そうだ、ヒロさん!!!高校生ごっこしませんか!!?」


は?


「…野分…休みに大人が2人で仲良く学校の真似事って…」


「…そうですよね……。ごめんなさい。…高校がどんな感じか知りたかったんです……。」


ショボっと悲しそうな顔した野分に罪悪感がわく


騙されるな…コイツの罠だ!!ショボ顔すれば何でも良いと思いやがって…

「子どもみたいな事言ってすみません…」


……雨の日に拾った犬を、また雨の日に捨てたぐらいの罪悪感だ…


「ふぅ…」


………。


「…す、少しだけなら…高校生ごっこだかなんだかをやっても良いぞ…」


「本当ですか!!!有り難うございます!!!じゃ、俺が先生役やりますね!!!」


「何故!?いや、お前が生徒役だろ!!!」


「先生の気持ちを理解してから生徒役やりますから♪俺、先生っぽく見えるようにスーツ着て来ま〜す♪」


「ま、待て!!!野分っ!!」



こうしてオレと野分の教師&生徒ごっこが始まった。




続きます♪
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