★夏の扉★

□わがままな君が可愛くて
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『のっわきぃ〜♪今すぐ迎えにこ〜い!!!』


「え?ヒロさん?今どこにいるんですか?」


今日は俺がお休みでヒロさんがお仕事の日…
なかなか帰って来ないなぁっと思ってた所に電話がかかってきた


『どこでしょ〜か!!!』


ケラケラ笑いながら質問を質問で返されてしまった


「え〜!!!教えてくれないと迎えに行けませんよ?それにヒロさん、酔ってるんですか?誰かと一緒ですか?」


誰かと一緒っていうのも心配だし、夜に酔っ払いのヒロさんが1人でいるのも心配だ…


『……………飲んじゃ悪ぃか!!!公園の自販機で酒買って〜1人で飲んでんだよ〜!!!』


可愛いヒロさんが夜中1人で酔っ払ってたら変態達の思うつぼだ!!!早く迎えに行かないと!!!



「夜中に危ないですよ!!!分かりました…今から迎えに行きますから、動かないで居て下さいね!!!」


『へ〜い♪』


元気に返事したのを聞いて電話を切った


よし…ヒロさんが変態に絡まれる前に早く行こう!!!



……お、遅かった!!!


自転車を飛ばしヒロさんがいる公園に着いたが既に変な人に話かけられてる
ヒロさんはベンチに座り足を組みながら背もたれに肘を乗せて相手の話を聞き流してるみたいだ


「ヒロさん!!!」


「野分!!!早かったな!!!」


ヒロさんに絡んでいた人を睨むとその人はどっかに走って行ってしまった


「ヒロさん、今の人に変な事されませんでしたか!?大丈夫でしたか!?」


「心配か?」


「心配に決まってるじゃないですか!!!」


「今日は野分以外とは口きかない日だからアイツとは話もしちゃいねぇ〜よ〜だっ!!!…あ、でも仕事で教授とは話たけどな!!!」


俺以外と口きかない日?
これは…もしかしてヒロさんなりに甘えてるのかな…?




続きます♪
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