★夏の扉★

□幽霊なんか怖くない。
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「なぁなぁ〜。上條って幽霊とか信じてるか〜?」


「は?何ですか?急に……。」


資料整理をしながら宮城教授がくだらない質問をしてきた


「いや、うちの大学に出るらしいんだよ!!!怖いよな〜!!!」


「いい年して幽霊なんか信じないで下さいよ!!だいたい、見えたら別に怖くないじゃないですか。見えなくて居るか居ないか分からないから、怖いって思うだけですよ…オレは信じてません。」


はぁ…っとあからさまに溜め息をすると上條は大人だなぁ〜とか言いながら抱き付いてきた


ほんと何が楽しくて毎度抱きつくんだ…この人は…


「離れて下さいっ!!ウザいですよ!!!」


「上條のイジワル!!!ウザいとか言っちゃダメなんだぞ〜!!!」


「ちょ!!!なんで更にキツく抱きしめるんですか!!!」


宮城教授の肩をグイグイ押し返してるとドアが開く音がした


…このパターン…。



「宮城っ!!!何、ベタベタしてんだよ!!!浮気か!!?早く離れろっ!!」



やっぱり高槻君か…。


「し、忍!!!なんで…。」


教授は慌ててオレから離れ高槻君に近づいた


「宮城がこの人に手出してないか見に来たんだよ!!!」


に、睨まれた…。でも悪いのはオレじゃないぞ…。悪いのは教授だ。教授。

「手出しって…。スキンシップなんだって!!!今、幽霊の話してて!!!あ、忍チンは幽霊信じてる派!?」


「幽霊…?…し、信じてるわけねーじゃん。」


お。高槻君も信じない派か


「え〜!!!なんだよ!!信じてないのかぁ〜。幽霊見てぇ〜なぁ〜。芭蕉の幽霊に会いたい。」


…出た。芭蕉バカ…。


教授は椅子に座りギコギコと動かしながら芭蕉、芭蕉と騒ぎ始めた


「な、なんだよ!!宮城、お前…芭蕉と付き合おうとか考えてるんじゃ!!!」


「はぁ〜?芭蕉と付き合うって…あ、でも告白とかされたらどうしよ〜♪なんてなっ!!!」



宮城教授の発言に高槻君が肩をワナワナと震わせ始めたのでオレはその場から逃げるように家に帰った。



M大に幽霊ね…


どこに現れるんだか。




続きます♪
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