★夏の扉★
□今日はメイドとチョコの日
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今日はバレンタイン。
ヒロさんにチョコを買って仕事から帰ってきたら目の前には可愛い可愛いメイドさんが居ました。
「お、お帰りなさい…。ご、ご、ご……ご主人様……」
「………………。」
あれ?ヒロさんがメイドさん…?いやいや、まさか。ヒロさんがメイド服を着るなんて絶対に有り得ない。
夢かな?そっか、疲れてるんだ…俺。最近、寝不足だから。
あ、もしかしたら…ここは天国で、俺の造り出した妄想のヒロさんが……
「野分…っ!!!聞いてんのかっ!!!」
「す、すみません…!!ちょっと意識が遠退いて…」
「やっぱ…変だよな…。言われなくても分かってたけど…いい歳の男が着るもんじゃ…」
このネガティブ勘違いの仕方、やっぱりヒロさんだっ!!!
「何、言ってるんですか!!!めちゃくちゃ可愛いです!!!可愛すぎて頭が追い付かなかっただけです!!!」
「………バカじゃねぇの///」
スカートをギュっと掴みながら上目遣いをされた。
可愛いっ!!!
さっきはパニックに陥って、ちゃんと見れなかったけど、改めて落ち着いて見てみる。
頭に付いてるヒラヒラ可愛い……フリルのエプロンも可愛い…襟が丸襟が素敵で…肩もパフスリーブで…うわぁ…!!!可愛い♪
それに、俺の事、ご主人様って……!!!
恥ずかしくなって手を口元を覆い視線を逸らす。
するとヒロさんはクルッと回って部屋に向かおうとした。
「……じゃ、脱いでくる。」
「え!!?ダメです!!!まだ見たいです!!!」
抱きついて制止すると体から甘い香りがした。
「チョコ………?」
「…………///」
呟くとヒロさんは下を向いてしまった。
続きます♪