★秋の扉★

□自分の姿だからこそ嫌。
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「え?預かって下さるんですか?」


「別に構わないぞ?」


スコティッシュフォールド…だっけか…?
猫を両手で抱きかかえながら高森は安堵した様子だ



「すみません…。まさかバックに入り込んでるとは思わなくて…」


その猫は高森に懐いているようで何度か高森の胸に顔をスリ寄せている


話を聞くと…今日は出身校のOBとして部活の指導しに来てくれと頼まれていて、その際に使うバックの中にペットの猫が勝手に潜り込んでしまったらしい。



「そんだけ高森の事好きなんだろ?許してやれよ?…にしても高森に懐いてんなぁ…猫も人に懐くんだな〜。で、コイツの名前は?」


「な、名前!!……名前は…その、ヒ、ヒ……ロ、ヒロ…です……。」


何故か耳まで赤くなってしまった高森の腕からヒロを受け取る



「ヒロ?オレと一文字違いだな!!」


「……は…はい///………〜。あの、指導終わったら俺、上條先生の家まで引き取りにいきますので!…あ…でも…行くと失礼になりますね!草間さんもいらっしゃる事ですし…」



「あ?別に構わないけど…。それに来てもらった方が助かるし。」


「上條先生がそうおっしゃるなら…。では、終わり次第ご自宅に伺います。」





と、いった流れで猫を預かったは良いが……




「に゛ゃあ〜……」


いつぞや野分がノワ(犬)と入れ替わってしまった時と同様、今度はオレが猫と入れ替わってしまった……





ヒロがオレの本棚に飛び乗って、降りて来い!と怒鳴ったらオレ一直線に降りてきて互いの頭をぶつけ入れ替わってしまったというなんとも情けない理由で……



まだ野分は入れ替わってからのオレ達を見てないけど…どうにか治るように協力させねぇ〜と……



「ヒロさ〜ん♪ヒロくんの為に猫じゃらし買ってきました!!」


野分がドアを開けるとヒロ(オレの姿の)はゆっくりとした動作で野分に近づいた



……って!!!四つん這いで歩くな!!!




続きます♪
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