★秋の扉★

□エイプリルフールに真実を。
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これを飲めば素直になれないアナタも素直になれる!!



本音がポロリ剤



「………。」



宮城教授は笑顔でオレにそれを見せてきた


教授が持ってるペットボトルにはピンク色の見るからに怪しい液体が入っている



「……。また宮城教授は怪しいもの買って!!!!」


「また…って!!!!上條の意地悪!!面白そうじゃんか!この間な、俺に声が似てる銀髪ロンゲの人に貰ったんだよ!!や〜!!良い人だったなぁ!黒髪好きみたいでベタ褒めされちゃった〜!!」



「怪しっ!!!!さっさと捨てちゃって下さいよ!!変な薬物とかだったらどうするんですか!?絶対、容易に飲んじゃ駄目で……教授っ!!!!」


目を閉じながら説教をしていたら知らぬ間に教授はペットボトルに入っている液体を一口飲んでいた


だ、大丈夫なのか!?


「なんで飲むんですか!!!!大丈夫ですか!?」


「か、上條……。俺は芭蕉が…大好きなんだ……」


「……いや、知ってますけど」


「上條の事も大切に思ってる。……仕事熱心で上條から学ぶ事も多い。だが、やっぱり眼鏡とオールバックは笑えるくらい似合わないと思う。その姿を見るたび俺は口の中を噛んで笑いそうになるのを耐えているんだ…。」


……。む、ムカつく!!!!


「…殴りますよ!?なんですか!?薬のせいで本音が出ちゃった♪とか言いたいんですか!?」



イラつきを敢えて顔に出して言うと宮城教授は手をぶんぶんと振った


「ちが、違うんだ!!上條!!!!ほ、本当に口が勝手にっ!!!!…この薬、本物だったんだ…。」



は?本当に本音が出ちゃう薬だって言うのか?いや、教授ならこのくらいのおふざけしそうだ……。

そうだ!!本音が出ちゃうっていうなら…



「教授?高槻くんとは仲良くやってます?彼のどこに惹かれたんですか?」


冗談でこの質問には答えないだろ…



「………っ。仲良くやってるよ!…好きな所は真っ直ぐ気持ちをぶつけて来てくれる所とかかな〜!なんだかんだ可愛い所があるし………。」


青ざめながらノロケている教授を見て確信した。


この薬……。本物だ……。




続きます♪
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