★夏の扉★
□機械仕掛けもなんのその
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「痛いよ〜!!痛いよ〜!!」
「津森!!ひよこ食べちゃダメだ!!痛いって言ってるぞ!!可哀想だろ!!」
先輩は、ひよこ饅頭を食べつつヒヨコが痛いと言ってるフリをしている
ヒロさんは先輩が喋ってるとは気づいてなく本気でヒヨコを心配し始めた
「野分!!!津森が!!津森がひよこ食べるの止めない!」
「先輩!ヒロさんが可哀想じゃないですか!!ヒロさんをイジメないで下さい!!」
「なんだよ!!からかっただけじゃん!」
「ヒロさん、これはヒヨコじゃないんですよ、ヒヨコの形をしたお菓子なんです♪」
「お菓子!!そっか!お菓子だったのか!このお菓子は美味しいのか?」
つんつんとひよこ饅頭をつつきながらヒロさんは俺に聞いてきた
「はい!美味しいですよ!俺、お菓子全般好きですし!!」
「お菓子が好き…。野分、オレとお菓子どっちが好きなんだよ!!」
わからんちんなヤキモチを妬いてるヒロさんにキュンとしつつも説明する
「ヒロさん、お菓子とヒロさんだったらヒロさんが好きに決まってるじゃないですか!!」
「嘘だ!!!だって抱いてくんないし!!オレの事嫌いなんだ!!」
………ええっ!!!!
「野分…弘樹君にどんな教育してんの…?」
「どんな教育もしてません!!ヒロさん、抱くってぎゅってする事ですよね!?」
もう……ヒロさんはまたややこしい言葉を使うから…
「違う!!!!野分とオレが裸で、野分がオレのケツ……」
「ヒロさんっ!!!!ケツとか言っちゃダメです!!!!どこでそんな事を学んだんですか!?」
続きます♪