★秋の扉★

□君がいるなら…
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有り得ない……



なんだ……この状況……



だってここは学内で……



俺は一緒にこの部屋の中を見てしまった高橋と高森をとっさに部屋の中に入れ鍵をかけた



……まさか、アイツが……?



「上條!!!!」



床に倒れてる上條を抱き起こして近くにあった上條のシャツをかける


上條は気を失っていて返事をしてくれない


首には締められ跡がうっすら見える
服は乱れて……


それに……


『上條先生が強情だから俺も強引な手を使っちゃいましたよ』



さっき、すれ違った時アイツに言われた言葉を思い出し頭が痛みだした


この状況……
普通に考えれば……



「………高橋、高森……。今から上條を保健室に連れてく。………あと………お前らなら平気だと思うが…この事は他の人に……」



俺が2人の方に視線を向けると呆然としていた高橋がビクッと肩を揺らしてから小さい声で返事をした



「だ、大丈夫です…。言いません…。」


「…………。自分も絶対に言ったりしません。」



高森は俺と同様に頭痛がするのか頭を抑えながら俺が抱えている上條を心配そうに見てから顔を背けてしまった



………。


乱れてる服を全て元通りに直し上條を抱き上げると高橋がドアを開けてくれた


「……あの…えっと……。ち、散らかってる本とかはオレが片付けておきますから……。宮城先生は上條先生が起きるまで一緒に居てあげて下さい…。」


……。動揺してるのは全く隠せてないが彼が上條の事を本当に心配してる事が分かる



「あぁ。……じゃあ、行ってくる。」




………草間くんに…どうやってこの事を説明すりゃあ良いんだ……





続きます。
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