Novel
□愛しの弟子
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「ふぅ〜、疲れましたー」
全くー、何で堕王子と一週間の長期任務に行かなくちゃいけないんですかー。
あんの堕王子めー、ナイフは投げるし、自分の擦り傷見てキレるし…。気絶した堕王子運んであげたのは誰だと思ってんですかねー
後でアホのロン毛隊長にチクりますー。
はぁー、今すぐ寝たいところですが、もうすぐ一番面倒な人が来るんですよねー。
あと、10分くらいですねー。待っている義理は無いんですけどー、寝たら寝たで何されるかわかりませんからー。
服でも着替えて待ちますかねー。
「フラン、フランじゃないですかー!!」
「どなたですかー?生憎ミーの知り合いに、南国変態果物頭の方はいませんよー」
「相変わらずですね、おちびさ……!クハッ」
「…えっ?」
パイナッポー…じゃなかった、師匠いきなり鼻血出しちゃいましたー。
「フラン!その恰好は僕の理性を壊すためにしているんですか!?」
「相変わらず変態ですねーさっすが師匠ですー」
世界中探しても、男の着替えシーンで鼻血出すのは師匠だけですねー。
何でミーの師匠はこんなにも変態何ですかー?
「それは、フランが可愛すぎるからですよ」
「勝手に心を読まないでくださいー」
「おちびはわかりやすすぎなんですよ!」
そうですかねー?表情も声のトーンもなるべく崩さないようにしてるんですけどー。
「…で、何のようですかー?ミーは眠いんですよー」
「久しぶりの感動の再会なのに冷たいですね」
「感動なんてこれーーーっぽっちも感じませんー」
チュッ
額に人の体温を感じた。
「…なっ…//」
「じゃあ、なんでおちびさんの頬は赤くなっていくのでしょうか?」
「そんなのミーが知りたいですー。」
「クフフ、素直じゃありませんね、では僕が教えてあげます」
愛していますよフラン
そうつぶやいて、師匠はミーと唇を重ねた。
「…んぅ……//」
師匠は意地悪ですー。
ミーだって言いたいことありますよー。
でも、師匠はすぐ唇を塞いで、ミーに話す機会をくれませんー。
ミーも師匠を愛しています
でも、夜部屋に帰るのが楽しみって言うのはおしえてあげませんー。
→あとがき&謝罪