Novel
□マーモンの代わり 2
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ヴァリアーのアジトに帰り、談話室でフランの拘束を解いてやる。
「おー、いててて…まったくなんてことするんですかー、というかーここは何処ですかー?」
(コイツ、さっきのこと、全然気にしてねーの?)
「ししっ♪ヴァリアーって知ってる?」
「…あぁ、何となくわかってきましたー、ミーが優秀すぎる術師なのでースカウトしたってコトですねー?」
「まっ、そーいうこと♪」
「ゔお゙ぉぉぉい!!フラン!早く自己紹介しやがれぇ」
「鼓膜破れたらどうしてくれるんですかー?まぁいいですよー、ミーはフランって言いますー、一応こんなもの持ってますー」
そういって、フランはポケットからリングを出した。
「あらぁ、ヘルリングねぇ!マモちゃんは持ってなかったわねぇ」
「マモ…さん?」
「マーモンと言って、前の霧の幹部だぁ、お前には霧の幹部になってもらうぞぉ」
「そうなんですかー、まぁ頑張りますー、あと、皆さんも一応自己紹介してくださいー」
「右から、むっつりオヤジ、オカマ、カス鮫、んでオレは王子♪あと、ここにいないのはボスだね♪」
「「「まてまてまてぇ!!」」」
「私はオカマだけどぉ、ルッスーリアって名前があるのよぉん!ルッス姉って呼んでね〜」
「ゔお゙ぉい!!俺はカス鮫じゃねぇぞぉ!!スクアーロだぁ!」
「ぬ、俺はレヴィだ、それからボスはXANXAS様だ」
「いっぺんに言われてもわかりませんー、まぁだいたい覚えましたけどー」
「それからぁ、フランの面倒はお前がみやがれぇ!」
スクアーロはある人物を指差した。それは…
「…は、王子が?」
ベルだった。
「そうだぁ、新米幹部はぺーぺー幹部が面倒みやがれぇ」
「…ちっ、オレもうぺーぺーじゃねーのに」
そう言いつつ、ベルはあまり嫌な気持ちはしなかった。
(まぁ、つまんねー奴ならすぐサボテンだし♪)
まだベルは、フランに対してある気持ちを抱いていることを知らなかった…