ROMANCE OF AUTOMATIC

□四話
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「オレ・・・4歳の時ずっと宮殿のどっかの部屋に閉じ込められた事しか記憶にねぇよ・・・外ではそんな事が起こってたのか」

ティオもフェブリュアと同じく。

ペルレに住んでいても何も知らなかった。



「事は大きくなりすぎたわ。また戦争が始まってしまうかもしれない」

ベルディが深刻な顔で話す。

ペルレのティオ王子殺害により確実に起こるであろう戦争は防げたもののシュタインが何かをしようとしている事は確かだった。

王直属の戦士『オスクリダ』であったベルディは確実に何かを感じ取っていた。

その何かが本当なのかどうかは口にはしないが・・・・・




「ペルレ国の王に言うには早すぎるな・・・奴らは王子を追って来る」珍しく日向が口を開いた。

ティオの父に伝えるべきかどうかは迷っていた。

ティオをペルレに連れて帰ればおそらくペルレは『オスクリダ』の襲撃に遭うだろう。

ベルディからしてみればシュタインがティオ殺害を計画していた事をペルレにばれるのは御免だった。

ティオを逃がす時、ティオはそう約束をしてくれた。


「今はまだペルレに戻るには危険だわ。でも宮殿以外にティオを守る場所なんて・・・」

戦争を起こさない為にもティオをペルレへすぐに返すことは出来ない。

だが、ティオを守ってやりたい。自分の中に生まれた矛盾に腹が立った。


「ある事はある。今、俺達がいるのはクライン国だ」

日向の一言により皆できょろきょろする。

「知り合いがいる。力をかしてくれるのなら少しでも王子を守れるはずだ」

日向のありがたき一言。


「そのためにここに飛んだの!?」

既に歩き出している日向にフェブリュアは声をかけた。


「――――まあ・・・・・・・ついて来い」

それだけ言って日向は再び背を向けて歩き出した。


無愛想だけど・・・・・・実はかなり良い奴・・・・・・

口には出さないが全員で思った。


希望を託してさあ出発!!!



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