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□Let's! ‐SUIKAWARI‐
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いきなり、独眼竜の旦那から手紙が届いた。
これはかなり珍しいことだ。
しかも真田の旦那宛てだったから嫌な予感がした。
かと言って手紙の中を勝手に見るわけにもいかない。
内容が気になったが、旦那に渡した。
「うぬう…これは……。…佐助!今すぐ馬の用意をせよ!」
「独眼竜のとこへ行くの?」
「うむ!」
「…何て書いてあったの?」
そう尋ねると、旦那は快く手紙を見せてくれた。
「………………」
まず最初に、アホかと思った。
手紙の内容を要約すると、こんな感じだ。
“今から俺の城でスイカ割りをする!あんたも参加したきゃあ、棒を持って来い!Come on!”
戦う、とかじゃないのかよ…。
しかも何この文面。
いかにも、スイカ割りをしようとしたら棒が無いことに気付いて、慌てて真田の旦那に用意させようとしているだけじゃん…。
てゆうか、スイカ割りって…。
やれやれ…右目の旦那も大変だ。
「佐助!何をしておる!早く行くぞ!」
「え、俺様も行くの?」
「当然!貴様は誰に仕えておるのだ!」
「はいはい」
いつになく張り切ってるな…旦那は。
こんなふざけたバカ丸出しの手紙なのに。
「政宗殿からこのような文を頂くのは、初めてでござる。とすればいつもより気合いが入るのは当たり前だ」
「いや、普段通りでお願いします。むしろ冷めてください。スイカ悪くなっちゃうから」
「…某は遊びに行くわけではないのだぞ。スイカ割りを通じて、政宗殿の立ち振舞いや直感力、剣さばきなどを間近で拝見できるチャンスだと考えている」
へぇ…この人にしちゃ真面目じゃないの…と少し感心した時。
旦那がポツリと呟いた。
「うぬう…スイカ割りとは…某もやってみたい…」
「…………」
…うん、今本音が聞こえてきた気がしたけど、気にしない!!