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□お前が好きだから
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「あの…政宗様…」

「Ah?何だ、小十郎」




「な…何故あなた様は、この小十郎を布団に押し倒しておられるのですか…?」




…頭を整理する。

まず俺は政宗様に呼ばれ、この部屋に来た。そして襖を開けた。

するとそこには昼間だというのに何故か布団が敷いてあり、その上に政宗様が座っていた。

具合でも悪いのかと思い俺が政宗様に近づくと、あっという間にこの状況になった。




…整理する程の内容でも無いな。




「愚問だぜ…小十郎。恋人同士がベッドの上ですることと言ったらひとつ…だろ?」


政宗様が俺の服の中へ手を入れてきた。


「…っ!?政宗様!?お言葉ですが、この小十郎、あなた様とそのような関係になった覚えはありませぬ!!」


抵抗の意志を見せるが、政宗様は特に気にも止めない。


意地悪く笑うだけ。


「クク…照れんなよ…」


「て…照れてなどおりません!!…っあ!?」


ビクンと俺の体が痙攣した。



政宗様に…

自身を…

直に触られた。




その瞬間、羞恥が激しく俺を責め立て、体から力が抜けた。


「ま…さむね…様…」


「お前の…見たことはあるが触ったのは初めてだ。いい感触だぜ?小十郎」


「…っ」


「俺のと似たような大きさだな。…いや、どっちかっつーとお前の方が少し…」


「政宗…様!」


この人は…


一体どういうつもりだ。




「あっ…!っく…」

政宗様の俺自身を擦る動きは段々と激しくなっていく。

「おいおい…見ろよ小十郎。もうこんなに濡れて…」



「…っ政宗様!どうかお止めください!!」



これ以上すると後戻りできない気がした。


「…What?何でだ」


「っ!?あ…あなた様は男ですぞ!?そして小十郎も男です!!」

「知ってる。けど関係ねぇだろ。んなの」

「…はい!?」

「愛があれば、んな小せぇことどうでもいいだろ」

そして政宗様はまた俺自身を弄り始める。

「んっ…!で、ですが、小十郎はあなた様より随分年上で…」

「それがなんだ」

「年…をとっています故……っ…政…宗様の……期待通りの反応が…っあ!…で、できませ…」

「Ha!してるから安心しろ」

俺の息絶え絶えな姿を見て、政宗様はまたニヤニヤと怪しげな笑みを浮かべた。
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