短編(碓氷.爽太郎多め)

□ポッキーゲーム
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「ねぇね!今からポッキーゲームしない??」

華音がにこにことポッキーを片手にそう言った。
隣を見れば斗夢は両手にポッキーを持っていた。
虎ははぁ?とでもいいたげな顔をしたけど、まぁ私としては楽しそうだから文句はない。

「楽しそう!私やるー!!虎もやろう!」

ねっ、と虎の肩を叩くと、虎はしゃあないな、と溜め息をついた。
斗夢と華音はにやりと笑った。

「じゃー、流石にあたしたち双子でやるわけにもいかないし〜。斗夢と美咲を最初にやらせない??」

なんだと。
華音まさか最初からそれが目的で…??
ばっと虎の方を振り返れば、虎は心底機嫌が悪そうだった。

「なんで俺と美咲じゃないねん。」

「だってー、女の子同士でやっても楽しくないしー。かといってあたしたちがやると近親相姦じゃない??だから斗夢と美咲がやるの。」

ああいえばこういう。こういえばああいうの言い争いが始まった。
勿論虎と華音の。
何故こう必要以上に華音は斗夢と私をやらそうとするのか。
これ以上言い争いを続けても話にならない。

「あーもー!私、斗夢とやるから!虎はちょっと黙ってて!!」

「は!?お前彼氏の前で堂々とするっていうんか!」

「わかったら一旦黙らっしゃい」

斗夢からポッキーを奪い取って、口に加えた。
斗夢も片方を加えて準備完了。

「よーいすたぁーっと☆」

華音はぱちんっとウィンクをしてゲームスタート。
元々キスするつもりのない私は斗夢が食べはじめる前にぱきっとポッキーを折った。
華音と斗夢はあっけにとられているようだった。

「はいおしまい。虎も拗ねないのー!!」

「ふん…」

「つ、つまんなーい!なんですぐ折っちゃうの!」

華音はうだうだ言い出したけど、虎の機嫌を損ねるほど厄介なことはない。

「虎!ポッキーゲームしよっ!!」

ん、とポッキーを口元に持っていってやったら、虎は少し戸惑ってからポッキーを加えた。
それを確認して私も加えた。

「ひふよー??(いくよー)」


虎はこくりと頷いた。
同時にぱきぱきと、間で折らないよう食べ進めて行く。
どんどん虎の顔が近づいてくる。
やろうって言ったのは私だけど何だか照れる。

「…っ」

あと2cm。

ちゅ、と虎と唇が重なった。
重なったところでポッキーが折れ、お互いの口のなかにポッキーが入ってくる。

「、満足??虎」

「まぁまぁやな」

「またまた〜」

そう言う虎の顔はほんのり赤くて、私はそれを見てくすくす笑った。





「全然楽しくなーい!!」




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さらさんお待たせしました…!!明るい主人公ってよくわかんない…斗夢と華音の口調がわからない…!!
リクありがとうございました!!




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