連載(碓氷寄り)

□03
2ページ/3ページ







「…まぁた店長待ちの留守番に…」

店長はまたも用事で外出してしまった。
まぁ、もう拓海に入られないように裏口の鍵はしめておかない

「と……あ、れ??ドアがちゃんと閉まってな、きゃあ!?」

「手縛れ!!早く!!」

「鍵しめろ!!」

拓海じゃ、ない…。
ヤバい、ほんものの変質者!!

「へへ…やっちゃった…美咲ちゃん…」

「傷つけたりしたくないから…声とかあげないでね…」

「っ…!」

見たことある顔だと思っていたらこいつら常連で、今日ガラス落とした奴ら…。

奴らは私をスタンガンで脅しながら2Fに連れていった。


「うざ…おまえらなんなんだよ…」

「美咲ちゃんは…僕らの理想のメイドなんだ。ずっと、見てたんだよ…??」

「ハッ、うぜー。ずっと見てたっつっても営業時間だけだろうがよ!!!!」



*****************

拓海side-


俺は店の前で副会長を待っていた。
しばらくしても出てくる気配がなく、そろそろ帰ろうかと思い、踵を返した。

その瞬間、二階から男の声が聞こえた。


ざわ、と胸が騒がしくなり、俺は階段を駆け上がり二階に駆け上がった。

声をたどると、窓の向こうに座らされた副会長と、男二人の姿があった。

「僕らは美咲ちゃんの、本当の姿がわかるんだ…」

「…はあ??てめぇらに私の本当の姿がわかるだって??
表面じょうはへらへら笑ってるやつかもしれねーけど…おまえらみてーな下衆がだいっきらいなんだよ!!!!」

わーお、男前…。
そう思ったのもつかの間。
男達はスタンガンを手に副会長に近づいていく。
俺は構えを作って窓ガラスを割った。


「なっ…」

「拓海!?」


**************
美咲side-

拓海の姿を見るなり、男の一人、華奢な体つきのほうが私に向かって走ってきた。
その手にはスタンガン

「ちょ、ま…!!」

スタンガンが当たる直前、急に視界から男が消えた。
その理由は簡単だった。
拓海がラリアットをキメていたから。

「ら、ラリアット…??」




それから、ケーサツを呼び、男どもを捕まえた。


「んでさキミタチ、この人の本当の姿ってなんだと思ってたの」

「聞くなよ馬鹿Σ」

「うぅ…ほ、本当は…MなのにSを気取ってるって…それで…いじめてあげたいなあーって…」

男二人はもごもごと呟いた。

「くっ…くくくっ…」

「??」

すると拓海は薄気味悪く笑いだして、私の頭をぐいっと掴んで引き寄せた。

「残念だけど、これは俺が飼ってる可愛いメイドだからね、いじめるのも俺の仕事」

「……死ね。でも助かった」

「わーお。明日は大雪かなー」

「…やっぱ死ね」



続く

次のページは美咲が掴まったときに言い放った台詞で、没になってしまった会話です。
非常に下品ですのでご注意ください!!

次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ