ぷよ・魔導
□心に花を
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「…という訳でだな…今夜、準備が出来次第集合してほしいのだ」
日が少し欠け始めた頃
サタンの前に三人の人物が並ぶ
真ん中にアルル、その左側にルルー、右側にはシェゾ
何故集まっているかというと、サタンが呼んだからである
話を聞き終えると、準備をするためアルルとルルーは家へと向かう
残ったシェゾは不満そうな顔を浮かべている
「なんでオレがお前等のお遊びに付き合わにゃならんのだ」
「アルルが来ると聞いてホイホイ付いてきたのは貴様だろう」
「そ、それは…獲物に何か手を出されたら困るからな」
「それに、アルルが呼べと言ったのだ。仕方ないことだろう」
「面倒なことしやがって…」
「嫌なら来なくてm」
「いや、行く!」
サタンの台詞を途中で切り否定する
いつもならもう少し続く訳だが、今日は流石に予定がある
サタンは「そうか」とだけ言い残し、くるりと後ろを向いた
「待て!」
一歩踏み出した瞬間、シェゾから声がかかる
「なんだ…?」
若干面倒くさそうに振り向く
「お前…浴衣を着てこいと言ったな?」
「それがどうした?」
「オレはそんなもの持っていないぞ?」
「………え?」
「だから…持っていない」
「………」
サタンの表情が固まった