ぷよ・魔導
□Individuality
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「あ、アミティだ」
ふいに顔をあげたシグが誰に言うでもなく呟く。
公園の入り口付近を走っているアミティが、手を振りながらこちらへ向かってくる。
ここは、プリンプのとある公園。
『明日はラフィーナの誕生日だから、みんなでお祝いしよう!』
このアミティの言葉で現在、みんなはここに集合している訳なのだが…当の本人が遅刻していた。
「おまたせー…ごめんね、遅くなっちゃった」
「遅いですわよアミティさん、5分遅刻ですわ」
肩で息をしながら苦笑で謝罪するアミティ。呆れ顔で注意するラフィーナ。
その横で「グレイトなこのボクを待たせるなんて…」など、ブツブツ言っているクルーク。
だが実際はいつものことである為、そこまで気にしてはいない。
現在ここに集まっているのは、アミティ、シグ、ラフィーナ、クルーク、リデルの5人。
プレゼントをただ渡すだけよりは、みんなで遊ぶのがいいと思う、ということで公園に集まっている訳である。
「人も集まったところだし、遊ぶぞー!」
「おー!」
もはや、ただ遊びに来たような雰囲気。
「遅れてきたのはあなたですわ」というラフィーナの呟きは、風によって流されていった。
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