ぷよ・魔導
□幸せの中で
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「んんっ…あっつーい!」
夏の暑さで目が覚めた。
ガバッと布団を取った拍子にカーくんがコロンと床へ落ちる。
普段なら何かしら文句を言われる所だが、カーくんも暑さにやられているらしい。
「ぐぅ〜」
「ごめんごめん、大丈夫?カーくん」
苦笑しながら軽く謝り床に足をつける。………生ぬるい。
風を求めて窓へ移動する。だが殆ど風はなく、蝉の声が部屋に響きわたるだけであった。
「うー…あつい…」
「ぐぅ〜」
涼しさを求めて家を見渡してみるが、見つけたのは壁に張り付くカーくんだけであった。