□panic★action
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「なんスか?」



椿が疲れた顔のまま俺の疑問に首を傾げる。
俺はパフェに入ってる小さなプリンを突きながら椿を見た。




「あんとき、どーして俺の事呼び捨てにしたの?」



え?
と言う声を発した後、「ああっ!!」と大きな声で叫んで椿は顔を赤くした。
どーしたのと言えば「す、すいませんでした!」と勢いよく頭を下げた。
別に怒ってないって。笑いながら言うと、恐る恐るといった感じに椿は顔を上げた。
ふるふると震えているのはわんこみたいだ。本当に。



「だって、監督、先生って言っても信じてもらえてないみたいでしたからね、」


同級生演じてた方が解放が早いと思いましてね。
コーヒー片手に長い足を組んでいる赤崎がサラっと言う。
小生意気だとは思うが、随分様になっているなぁ。憎たらしい。



「気分悪かったですか?」

「まっさかぁ。俺がそんなの気にする奴だと思うか?」

「全然」


けろり。
足を組み直す赤崎とは対照的におろおろしている椿。
俺と赤崎の会話を聞いて安心したのか、椿が緩く笑った。
さっきの、俺を呼び捨てした時とは全然違う顔だ。




「お前等さ、俺にタメ口きいた時さ、」





──何かちょっと、格好良かった。



そう言ってへらりと笑ったら、何故だかまた怒られた。






(確信犯なんスか?! それとも無意識なんスか?!)

(え、俺なんかした?)







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天然タラシめ!
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