*記念小説*
□うちら、俺ら、ずっと…
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「で、結局今日は何の日なんだ?」
レンが呟きます。
「分かんないよぉ」
リンが答えます。
頭を悩ませる鏡音姉弟。
そこへ――
「やぁ、リンちゃん、レン君。どうしたんだい?難しい顔して」
鏡音姉弟の兄にあたる、ロリコンマフ…失礼。
KAITO兄だった。
「あぁ、KAITO兄」
レンがほぼ上の空で答えました。
「リンちゃん、レン君。今日は何の日だか知ってるかい?」
KAITOがMEIKOと同じ質問をしてきました。
「それを考えてるんだよ!」
レンが言います。
結構強く。
でもKAITO兄は
「そっかぁ」
とニコニコ。
「じゃあちょっと聞くけど、リンちゃんとレン君は何なんだい?」
「何って…」
レンが呟き
「「VOCALOIDの日!!」」
二人でそう答えます。
あまりに嬉しそうな二人。
優しいKAITO兄は違うと言えません。
「惜しいなぁ…、リンちゃんとレン君にはあるけど、僕らにはないんだ。じゃあもう少し考えてみて?」
そう言うとKAITOは去っていった。
と言うより、アイスを食べにキッチンへ向かった。