*曲小説*

□ジュブナイル
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リンちゃんへの想いに気付いて1週間。
俺はいつもよりも少しだけ多くリンちゃんの側にいる。


「リンちゃん、そのノートかわいいね!」


そこにはリンちゃんの大好きなミカンと俺の大好きなバナナが描かれていた。


「ん?これ?自分で描いたのよ」

「…リンちゃんほんとにスゴすぎ。しかもかわいすぎ。」

「…レンくんのバカっ」


一見するとただの口説き文句。
でもこれは…


「本音だよ。本音。」


かわいすぎるリンちゃんが悪い。


「ねぇリンちゃん。お願いがあるんだけど」

「何?」

「メアド教えて?」

「いいよ」


やっべ、俺ちょっといけてんじゃね?


「じゃあ、ミク先輩に聞いていい?」

「レンくん、ミク先輩のメアド知ってるんだ」

「うん、家近いから仲良いし」

「ふーん」


ちょっと伏し目がちで唇を尖らせるリンちゃん。
これってもしかして…


「ちょっと妬いた?」


真っ赤になるリンちゃん。
どうやら図星らしい。


「べ、べ別にッ」

「リンちゃんかわいいw」

「なっ!れ、レンくんのバカッ!」

「じゃあ、とにかく今日メールするから」

「うん!」


今日は急いで帰ろうっと。
とりあえずミク先輩のところだな。
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