＊曲小説＊
□ジュブナイル
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「レンくん、お昼食べよ」
俺は最近リンちゃんといることが多い。
もちろん俺にとっては嬉しいことだけど。
「いっただっきまーす♪」
嬉しそうにお弁当を開けるリンちゃん。
中身は…
「オムライスかぁ」
黄色くて柔らかそうな卵がケチャップライスを包んでいてすごく美味しそうだ。
「美味しそうだね」
「でしょ？力作だもん」
自慢気に言うリンちゃん。
「って、自分で作ったの！？」
「当たり前じゃない。オムライスなんて簡単だもん」
すっげー…
自慢じゃないが俺は料理ができない。
「リンちゃんって料理上手なんだね」
「…一口ならあげてもいいよ」
何だか少し顔が赤い。
照れてんのかな…？
「ほんとに！？」
「一口だけだよ！」
「うん、ありがとう！」
お弁当を差し出すリンちゃん。
でもそれは受け取らない。
「…レンくん？」
「あーん、して？」
「なっ！」
顔を真っ赤にするリンちゃん。
「いや？」
「べ、べ別にッ！」
あーんと口を開けると、リンちゃんがそこへスプーンを運んでくれた。
これは…
「うっま！」
「当然よ」
そっけなく言うリンちゃん。
でも、赤い顔は隠せないよ？
「リンちゃんかわいすぎ」
「レンくん！」
こうしてると恋人同士な気がしてくる。
でも本当は俺の片想いな訳で…
って、えっ！
俺ってリンちゃんのこと…
好きなのか！？