*記念小説*

□うちら、俺ら、ずっと…
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「もぉ、何よ!全然分かんない!」



リンが叫びました。



「まあまあ、リン」



レンがなだめました。


そこへ――



「リンちゃん、レン君?どうしたの?」



緑のツインテールのネギお…いや、ミクが近づいてきました。



「ミク姉!」



こちらリンちゃん。
ミク姉大好きっ子です。



「リンちゃん、よしよし。どうしたの?」



こちらミク姉。
リンちゃん大好きっ子です。



レンがちょっとむくれて言いました。



「…リンを返せよ」



ミク姉、さっきまでとはうってかわり、上から目線で



「リンちゃんからこっちに来たのよ、レン君?」



「…」



「それともレン君も私によしよしされたい?」



「んな訳あるか!」



すると、リンが



「ミク姉、レンのとこに戻るよ。」



とレンの方へ戻りました。



「えっ…リン?」



レンが戸惑い顔。



「だって、リン達は二人で一つでしょ?」



「そっか…俺達は双子だもんな………!」



そこで気が付きました。



「「双子の日だっ!」」



そうです。
11月25日、双子の日です。



「ふふっ、そっかぁ、双子の日かぁ!!!」



リンが嬉しげに言います。



「あぁ、俺たちの日…だなっ!」



レンも微笑みます。



「レンっ!」



「何だよ、リン?」



「死ねバナナ」



「……うっせぇネギ女」



今の「バナナ」発言はリンではありません。
ミク姉の仕業です。



「もぅ、邪魔すんなよな、ミク姉」



「…レン?いい?」



「あぁ、いいよ。リン」



「レンっ…!」



ニカッと笑うと



「ずっとずっと、一緒だよ!!!」



「あぁ、一緒だぜ!!!」



幸せそうに笑う二人。




「……今日のところは勘弁してあげるわ…バナナなんかにリンちゃんは渡さないんだから…!」



と小声で悔しそうに呟くミク姉。



「でも………、リンちゃんはレン君といるときが一番可愛いわ…」




「…おめでとう、双子達」



誰も見ていなかったけど、ミク姉の笑顔は今までで一番美しく、まるで天使のようだった。




「リン」


「レン」



「「ずっとずっと一緒だよ!!!」」
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