小説

□ゴーイング・マイウェイ【完結】
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“ガラガラッ”

勢い良く教室の扉を開ける少女。

彼女は息を切らしたまま、いつものメンバーの机へと向かう。



「みんな、大ニュース!!」


彼女の声に、いつものメンバーの雑談が中断する。


「潤ちゃん、どーしたん?」


その少女に問いかけるのは、栗色のロングヘアの少女、池田 灯である。


「今朝のニュースで、総理大臣に暗殺予告の手紙が届いたって…!」

潤ちゃんこと、西田 潤子が話した瞬間


「そんなん、知ってるって」

と苦笑しながら話すのは、しっかり者の井上 碧。


「潤ちゃん、遅れてる」

そう言いながら茶化すのは、高木 花。


「花ちゃん!茶化さないの」

茶化す花を注意したのは、優等生の土田 藍。



「みんな知ってたんだ…」

あからさまにガックリ項垂れる潤子に、花から衝撃的な事実を告げられる。
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