短編小説
□こばなしA
1ページ/5ページ
『ワイロ?』
※生徒ユーリ×先生ルーク
「せんせー、手ェ出して」
「?…ん、」
ぽん。
「…クッキー?」
「家庭科で作ったんで、先生にあげます」
「…………ワイロ?」
「ふざけんな。あんたに賄賂渡してまで成績上げたいほど、落ちぶれてないっつの」
「だよなぁ…。んじゃ何で?」
「日頃の感謝の気持ちを込めて」
「それはない、絶対ない」
「おい」
「あ、わかった!毒味だろ?」
「よし。歯ァ食いしばれー」
「わー!わー!ごめんウソです!ちょううれしー!」
「白々しい」
「てへっ」
がさごそ。
ひょい。っぱく。
もぐもぐ。…ごっくん。
「んまぁーい」ほにゃ。
ピロリン♪
「……」
「写メ、いっただきー」
「…消せ」
「いやです」
「消せぇえええ!!!」
(ま、クッキー代ってことで)
ユーリ、抜け目なし。
.