短編小説
□慣れない変化
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現在のTPOを説明しよう。
俺とユーリ、エステル、フレンは学校帰りに待ち合わせをして、現在マックに来ている。
何をしてるかというと
「それでは、二人の仲を祝して…乾杯です!」
お祝いされされていた。
それはもう羞恥プレイのごとく。
先日のゴタゴタから、なんやかんやでユーリと、その…お付き合いを、させてもらっている。
それを聞いたフレンとエステル(主にエステル)が、お祝いをしなければ!と企画してくれたのだ。
何でもエステルは高級レストランを予約する勢いだったらしいが
「それだけは勘弁してくれ」という俺とユーリの必死の頼みから、結局いつものマックで、となった。
お祝いは、すごく嬉しい。
が、限りなく恥ずかしい。
「ユーリに好きな人なんて、まさか本当に実在するとは思わなかったよ」
「お前な…」
「でもこんな素敵な方だったなんて!
ふつつかなユーリですが、どうぞよろしくお願いします」
ペコリとエステルが頭を下げる。
ルークも慌てて頭を下げた。
「い、いやユーリにはいつも世話になりっぱなしで…」
「エステルは俺の母親か?つか、お前も乗んな」
ペシ、と頭を叩かれた。