喪失への約束

□始まりは魔女が告げる
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『もしもーし』


《哀歌!!どうして今まで、連絡が無かったんですか!》


『うー…骸ぉ、耳に響くー……』


「哀歌、替わって」


『うん…』


「煩いよ、パイナップル」


《雲雀恭弥…!
羽間にいるというのは聞きました
……君が望むならば僕は止めません。しかし、望みが叶うまでに哀歌に何かあれば全力で君を殺します》


強い口調の骸に雲雀は臆することもなく目を閉じて応えた


「分かってるよ。哀歌は死なせない
そこで…君に聞きたいことがある」


《何ですか?君が僕に調査など頼むとは…》


「木戸野亜紀についての資料をね
もしかしたら…、哀歌と同じかもしれない」


《憑きもの筋
……なるほど。わかりました
分かりしだい君のパソコンに資料を送っておきますよ》


ため息混じりに紡がれるものの納得したように返した骸にフッと笑って電話を切って哀歌を一瞥した


『よかった…私の二の舞にはなって欲しくないから』


「それだけじゃないけど…
そろそろ、新たな″物語″が始まる──…」
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