捧げもの

□新たな命、喜びと共に
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「おめでとうございます、2ヶ月半です」


「……う、そ……」


医者が言うから間違いはないんだろうけど、信じられなかった


「次の診察はいつにしましょうか。夫婦揃っての方がいいでしょうし」


「じゃあ一週間後に頼むよ。恭弥、大丈夫?」


「あ、うん……。なんか、実感が……」


「僕も驚いたよ
恭弥の調子がおかしいと思ってたらまさか……」


「人に腰が砕けそうになるまで付き合わせたのは誰?」


「ごめん、それは反省してる。あ、荷物持つよ」


ショルダーバッグを持ってくれてからアラウディの空いた手と僕の手を繋ぐ
数週間前から目眩や吐き気、頭痛、情緒不安になりエレナに医者に行けと言われてこの現状
アラウディの仕事がない日を選んで付き添ってもらったけど、うん……あの時のエレナの嬉しそうな表情が理解できた


「医者って言われていい方向に頭が働かなかったのは僕だけかな……」


「ジョットも同じ表情してたよ。エレナとスペードに全力否定されてたけど」


「……デイモンの奴も知ってるの?」


「?うん。エレナと一緒にたくさんの本を読み漁ってたけど……」


「……何かムカつく
でも2ヶ月……ってことは大丈夫だよね」


「行為なら駄目だよ。胎児に感染しちゃったりするから」


何を言ってるのさ、この万年発情期は
それで流産なんてしたらどう責任とるの?


「無理させたくないから、仕方ないか
しばらく書類ばかりにしてもらおう。少しでも恭弥の近くにいたいしね」


……一変したから少しかっこよく見えてしまった。畜生……!


「(エレナに本借りないと……)」


「アラウディ?」


「何でもないよ。さぁ、報告に行こうか。あいつらをギャフンと言わせないとね」


「うん!」


互いに繋ぐ手を握り締めてボンゴレのアジトに歩き出した
一番誰が驚くか話をしながら
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