捧げもの

□新たな命、喜びと共に
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「ねぇ、みんなはどんな名前がいいと思う?」


約半年経って大きくなったお腹を撫でながら訊ねると全員が考え始めた
一番最初に口を開いたのはジョット


「名前か……ジャッポーネの名前にするなら光って入れたいな。好きな漢字だ」


「宝でもいいんじゃねぇか?このボンゴレに宝扱いにされてる恭弥の子供なら大切にされんだろ」


「うむ、究極に俺もそう思うぞ。しかし、日本の名前限定なのか?」


「決まってはいないけど、僕は日本の名前が好きだからね」


「私はどんな名前でもいいわ。よっぽど変な名前じゃなきゃ、ね」


「ヌフフ、そうですね。しかし、アラウディも随分と柔らかくなりました」


「黙りなよ。恭弥はどんな名前にしたいの?」


「僕?うーん……日本の名前にするなら光って漢字は入れたいかな
僕のようにならずに自由に生きて欲しいし、みんなのように僕の光になって欲しいんだ」


「では、男の子なら輝くにして、女の子なら綺麗という字を入れたらどうだ?お前達の子供なら男の子だとアラウディのように輝き、女の子はきっと恭弥のように美人になるだろう」


「いいね、それ。ジョットの直感もたまには役に立つものだね」


「なっ……!俺の超直感はいつでも役に立つものだぞ!」


クスッと微笑んだアラウディは反論するジョットを他所に僕のお腹を擦っていく


「君の名前は光輝か光麗だよ。きっと幸せにしてあげる。君も、恭弥も」


「うん……僕も、この子やアラウディを幸せにしたい」


この子は望まれて産まれてくるんだ……それだけで、ちょっとした幸せなんだ
お腹にいる小さな命。元気に産まれて欲しいと願っているよ
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