捧げもの

□雲からの聖誕祭
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「「HappyChristmas!」」


「「「!!」」」


夜中に帰宅したジョット達を迎えたのは赤と白の衣装に身を包み大きな袋を下げた雲雀とエレナだった


「可愛いサンタクロースだね。でも、寒くない?」


「アラウディ達の為だから平気」


「エレナー!」


「はいはい。恭弥の提案でサンタクロースからプレゼントよ」


「ヌフフ、私には何でしょうか。エレナからなら何でも嬉しいですがね」


「順番よ、スペード」


「最初はやっぱりジョットだよね。はい、メリークリスマス!まだ開けちゃダメだからね!」


「う……、勿体ぶられると余計に開けたくなるな」


「我慢我慢。次はGだよ」


そう言って次にナックル、ランポウ、雨月……とプレゼントを渡していく


「スペードにはこれ。それから……」


スペードにも渡し終えて雲雀はアラウディをチラッと見る
彼の表情はいつもと変わらないものの、雲雀には内心で楽しみにしていることがありありと分かった


「アラウディにはこれ!みんな、開けてみて」


全員に渡して雲雀は全員の反応を窺うように何度か目をやった


「おぉ、手袋だ!ちょうど糸が解れてきて新しいのを買おうと思っていた」


「俺はコートか。温かそうだな、サンキュー」


「俺様のはクッキーとぬいぐるみだものね!後で味わって食べるものね」


「俺のは究極に財布だな。俺の好きなデザインだ!」


「私のは篠笛でござるな。よい音色でござる」


「私のプレゼントはエレナとお揃いのペアピアスでした。後でもっと戴くつもりですがね」


「ちょっと、恭弥の前でそんなこと言わないでよ。変態」


「ヌフッ!?変態とは何ですか、アラウディ!私は純粋に……!」


各々がプレゼントに顔を綻ばせる中で反論するスペードに耳を塞ぎながらアラウディは雲雀に微笑む


「あーあー、聞こえないー。
恭弥、素敵なペアネックレスありがとう。そういえば、あの子には?」


「大きなぬいぐるみが欲しいって言ってたからクマのぬいぐるみを置いてきたんだ。パーティーするんだ、って楽しみにしてたよ」


「恭弥、これは俺からのクリスマスプレゼントだ
親子水入らずで楽しんでくるといい」


「何だろう……」


ジョットから封筒を受け取り中身を取り出すと出てきたものは3枚のチケット


「これって、高級レストランの優待券じゃない。こんな高いもの……」


「気にするな。クリスマスくらい俺にボスらしいこともさせてくれ」


「恩に着るよ、ジョット
恭弥、その格好じゃ風邪を引くから部屋に行こうか」


「うん。大好き、アラウディ」


「僕もさ。恭弥だけを愛してるよ」


軽く口づけを交わして雲雀を姫抱きにしたアラウディはそのまま自室へと歩いていった




(パパー、ママー!サンタさんがおっきなぬいぐるみをくれたー!)
((よかったね、光麗))
(うん!)
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