Avere desiderio di vero
□qualche anno
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舞凪がイタリアを離れて数年後──
『臨也!終わったよー!』
「ありがとう。舞凪と波江さんのおかげで助かるよ」
『「動けコノヤロー」』
舞凪は声のした方向に目を向けると奥の部屋から出てきた女性に飛び付く
『波江さん、ただいま!!』
「おかえりなさい」
「舞凪、キスして」
『ねぇねぇ、波江さん、どうやったら臨也、死ぬかな?』
舞凪はコテンと首を傾げて波江に尋ねるとそうねぇ…と言って言葉を続ける
「今度、毒薬でも盛りましょう」
「えっ!?ちょっ…いきなりどうしたの!?」
『キスしろって言うからでしょ』
「いいじゃん。イタリアじゃ普通のことなんだから」
『知ってるくせに。私、結婚してるんだよ?
私がベルに他の人にキスしたって言ったら臨也、殺されるよ?』
「やめとくよ。これでも命は惜しいからね」
『チッ…。じゃ、行ってきまーっす!』
「どこに行くの?」
『九瑠璃と舞流、静君のところーっ!』
舞凪はバタンと扉を閉めてマンションを出ていった
「舞凪が来て何年だっけ?」
「二年じゃないかしら?」
「弟意外に興味があったなんてね」
「舞凪は妹のような存在だもの。誠二の次に大切よ」
「あの子が嵌められて、こっち(日本)にやってきた。あの子が仲間を傷つけるなんてあり得ないのにね」
「ベル君も可哀想よね。恋人と会えないんだもの」
「流石に舞凪を駒として扱うのはやめておくよ
俺だって舞凪は大切な存在だからね」