Avere desiderio di vero
□preludio
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舞凪は一瞬わけが分からなかった
ただわかったことは…
長剣が頬を掠めたということ
そのあと発せられた言葉にも衝撃を受けた
「チッ…外したか」
『スク、兄…?』
「誰がてめぇの兄だ
よくのこのこと出てこれたなぁ!」
『!?…何…言ってるの』
「てめぇこそ何を言ってやがる!
俺たちを襲ったのは紛れもねぇてめぇだろぉがぁ!」
『(ナ
ニ
ヲ
イ
ッ
テ
イ
ル
ノ
?)』
舞凪は頭が真っ白になりかけたが次に襲ったものによって思考が戻った
「うるせぇ…」
『ザンザス…様…?』
「てめぇ、誰だ」
『────!!?
(……そうか…私は存在すら許されていないのか…)
あっはは……あははははは…私は今日フランスから帰ってきたら今度は家出か…10年前を思い出すよ!
あっははははははははははは!!!
もう居場所じゃないってことか!!信じていたのに…!そんな安っぽい物だとは思わなかったよ!!!
そっか、私は自惚れていたんだ…!
あっははははははははっはははははははははっはははははははははっははははははははは!』
舞凪は狂ったように笑う嗤う嗤ウ
その場に居たスクアーロ、声に反応したのかやってきたレヴィやルッスーリアだけでなくザンザスでさえ冷や汗を流し、恐怖を感じた
『もう…いいよ…
ベルもいないし…ここにいる必要もない
サヨウナラ』
舞凪は冷ややかな瞳でヴァリアーを見渡し、その場をあとにした