Avere desiderio di vero
□Inerte
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「舞凪、本当にいいのか?」
『うん。だってベルが側にいるでしょ?だから平気』
「そっか。んじゃ、行くぜ?」
舞凪が固く頷くとベルは扉を開いた
二人が今まで何度も開いて来たヴァリアー邸の扉を
『兄様達、怒ってるだろうな…』
「まっ、いいんじゃねぇの?怒られる時は王子も一緒だしさ」
『うん!』
二人がここに来るのは翌日のはずだった
しかし、舞凪の意志で周りには黙って計画を前倒しにし、ベルが同行することにした
『……みんなに信じてもらいたかった……』
「舞凪……」
『…ルイと舞の分も頑張らなきゃ…!』
「ししっ。危なくなったら逃げるぜ?」
『うん。分かってるよ』
舞凪は意を決して屋敷に一歩踏み入れた