Avere desiderio di vero
□confessione
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『兄様、京に何があったの…?』
「僕には分かりません
少し空気を吸おうと思いラウンジに出ると息を切らしながら血濡れの彼女が走ってきて…」
『何で……あんな深手を負って…ううん、それ以前にどうして京が行方不明に…』
舞凪は思考を巡らせるがいくつくのは最悪の結果ばかりだった
骸もただ静かに舞凪を見据えていた時、ぽつりと口を開いた者がいた
「……キャバッローネ」
『恭弥兄?』
「キャバッローネと連絡を取るとボスとその幹部以外の全員、姫島京のことを覚えていない
覚えている者に聞けば返ってくるのは罵声や怒声
舞凪のことまで侮辱したからこっちから切ってやったけどね」
「……っ…ぅ……」
『京!!』
「舞凪……っ
ごめんなさい…あの女を止めることができなかった…っ」
医務室のベッドの上に横たわり天井を見上げながら涙を流した