Aiba*
□天才!相葉どうぶつ園
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「はい!“天才!相葉どうぶつ園”へようこそ〜!!」
「…………あ、部屋間違えました。」
「おいおいおいおい待てって!ここで合ってっから!!」
今朝
『ニノ!後でここ来て!!』
という言葉と共に
一枚の手書きの地図を渡された。
だから
日が暮れて涼しくなってから
その記された場所を探すと…
この部屋にたどり着いたんだ。
「……なんだよそのネーミング。“天才!志村どうぶつ園”じゃねぇの?」
「企画だよ、企画!相葉くんがいろんな動物の生態を調べちゃうぞ☆みたいな!」
「大丈夫かよ…」
これが相葉さんのサポーターとして
動物のお世話をする企画なら、まだいい。
たがしかし…
部屋の装飾物のとこに
はっきり書いてあるんだよな。
《嵐・二宮の生態を観察しよう!》
「人間の生態だって調べちゃうぞ☆みたいな!」
「っざけんなマジで!!」
ニヨニヨしながら
《二宮観察日誌》
と書かれたノートを手に取るアンタは
間違いなく変態だ。
「じゃ僕は帰りますんで、あのー頑張ってください」
「ちょっ!ニノ!!」
ワチャワチャした装飾を横目に
ドアの近くまでスタスタ歩くと
後ろから追ってくる気配。
引き止められるな、
とは思ったけども。
「帰んなってば!」
「えっ……」
背後から抱きしめるって止め方
……それは無意識ですか?
「あっ///相葉さ…!?」
「じゃ分かった!特別、すっげ美味いハンバーグご馳走すっから!」
すぐ近くで響く声に
ドクン、と胸が跳ねる。
「ハンバーグ…?」
「うん、ねっ!だから座って?」
協力するつもりは全くなかったが
誘導されるままに、六畳一間ぐらいの
部屋の真ん中に座った。
ただ納得いかないのが
この胸の鼓動で…
ハンバーグにドキドキしてんのか
それとも…。
「《二宮ちゃんはハンバーグで釣れる》…よしっ!」
「……えっなに!もう始まってんの!?」
満足げにノートに書き記した彼は
口角を上げた顔(いわゆるドヤ顔)で
俺を見つめた。
「な…なんだよ?」
「うん〜…じゃまず脱いでもらおうかな!」
「………えっ!!?」
こうして、長い半日が
始まったとゆうワケだ。
‐続く…のか?‐