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□純白の中の三色の瞳
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俺に聞きたいことがあるだと
時間がないわけではないから良いだろう


で?聞きたいことって?


アイツ等のことをどう思っているか?

そうだな……、うるさい奴等だな
いつも騒がしい、もう少し落ち着いていれないのかと思うな


まぁ、その騒がしさも嫌いではないがな


実力の方は俺も認めている
俺達に比べればまだまだだが、将来的には見込みがある

フッ、育てる者としての俺の意見だがな






あの二人の事?

アイツ等を一言で言えば……一番うるさい奴等だ

一番落ち着いていないと言えるだろうな


だが、今ではあの煩さがなくては落ち着かないと言うのも正直だ

随分、俺もアイツ等に毒されたな


あの二人とはそれなりに長い付き合いだからな
その場所が落ち着くのかもしれない


あの二人は、俺の事を最初っからオーキドの孫としてではなく、一人のトレーナーとして見てくれた



何をやってもオーキドの孫だからと言って認められることがなかった
それにオレは嫌気がさしていたんだ


だが、アイツらはそんな俺の実力を認めてくれた
そのおかげか俺も自分自身を誇り、その実力を伸ばすことができたんだ


俺もアイツ等とは肩書きなしで一緒にいれる気がするんだ



幼馴染み、好敵手……あまりパッと来ないんだが

親友、家族の方がしっくり来るな





あの二人が俺にとって、こんなに大きい存在になっているなんてな
騒がしいのが嫌いだった自分が懐かしい

今では




レッドとブルーの明るさがないとやっていけないな




今まで一人で居ることが当たり前だったのに

いつの間にか、アイツらが傍にいるのが当たり前になってしまっている

いや、俺が傍に居たがっているのかもしれないな
今の俺はこの温もりがないとやっていけない気がするんだ



我ながら恥ずかしい限りだ



だが……



アイツ等と、お前達と一緒にいれるなら、それでも良い気がすると思う俺は末期かもしれないな





ん?あっちの方が騒がしいな
また、あの煩い女がなにかやったようだな
まったく…仕方ない、助け船を出してやるか









(騒がしいが、そうじゃないとおもしろくない)






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