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□イコールの続きは
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「理解」と「諦め」はイコールですか≫の続き









あれから、いつも自分を納得させようちしていた

一羽が幸せなら私も幸せ

兄さんが幸せなら私も・・・

そんな嘘を並べながら、私はひたすらイコールの先を探してた




≪イコールの続きは≫





「失恋・・・だよね」


仲良さそうに離している自分の兄と幼馴染を私は少し離れた所から見つめていた
おかしいかもしれないけど、私は幼馴染の一羽の思いを寄せていた
女同士なんて世間ではありえない
だけど、大好きだった
兄さん以上に


なんで過去形かというと・・・

兄さんと一羽が付き合い始めたから
本当に一羽ってわかりやすいよね
最初は私だけが知ってたはずなのに、いつの間にか校内中に広がって・・・今では知らない人なんかいないんじゃないかってくらいの有名なカップル
当たり前だよね
サッカー部キャプテンと学校1のマドンナが付き合ってるんだもん

みんなが認めるカップル
だけど、一人だけそれを認めない者が居た

それが私


「大好きなんだもん、一羽の事が・・・」

「奇遇だな」


ぼそりと呟いた言葉が返ってきたことで私は肩を跳ねさせた
だって、一人でいると思っていたから
私は瞬時に後ろを振り向く


「風丸先輩!!」

「よっ」


風丸先輩は一羽のお兄さん
運動神経抜群でかっこいい、兄と違ってしっかりしてるし頭も良い
兄妹そろって完璧な人間

そんな風丸先輩が私に向けて掌をひらひらさせている
私もつられて掌をかざす


「えっと・・・奇遇だなって・・・どういうことですか?」


私が恐る恐る先輩に訊ねる
先輩は私の隣にあるベンチに腰を下ろして首に巻いているタオルで汗をぬぐった


「オレも一羽好きだしな。少し寂しいんだよね。円堂に一羽を取られて」


オレの後、ついてきて可愛かったんだけどな〜っと話す先輩を私は目を丸くしながら見ていた


「それはつまり・・・妹さんを取られて・・・すねてると?」

「シスコンって言っても良いぜw」


そう言ってニッと笑ってみせた
一羽とそっくりな笑顔で

妹がブラコンなら兄もシスコンですか・・・
仲が良いと言うか、良すぎると言うか・・・


「お前もずっと一緒にいたもんな・・・たぶん、オレが思ってるような気持ちなんかより重いよな?」



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