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□温もりときどき安心感
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学校が終わり、部活を済ました後
豪炎寺は急いで帰りの仕度をしてその場を去った

チームメイトが雷雷軒に行こうと誘ったが用事があると言ってそれを断った
向かうのはチームメイトであり、恋人の家
もう、行きなれた所為か何も考えずとも足がいつの間にかその家に向かっている

豪炎寺がインターホンを鳴らせば中から女性の声が聞こえてきた
その後扉が開くと青い髪のきれいな女性が現れる


「あらっ、豪炎寺くん。いらっしゃい」


女性がふわりと笑えば豪炎寺は軽く頭を下げる
きれいなその人は恋人の母親だ
姿は母親似だな、と毎回思う。母親がこれだけきれいなら生まれてくるあいつも女顔になってしまうわけだ
だが、性格はまるで逆
きびきびと、さっぱりした性格のあいつに対して母親はほんわりとしたマイペースという言葉が合うだろう


「風まr・・・一郎太の見舞いできました」

「きっとあの子も喜ぶはVvどうぞ、あがって」


そういわれ豪炎寺は少し遠慮がちに入りなれたその家にお邪魔した

恋人の部屋の前まで来たら少し小さめにそのドアをノックした
だが、いつもだったらすぐに返ってくる返事がなかなか返ってこない
豪炎寺は静かにドアを開いた

あまり家具は置かれていないが、さっぱりしたその部屋はあいつによく合っている
そして部屋の隅のベッドの上で黄色い布団に包まれながら瞼を閉じているそいつがいた


「寝ているのか」


豪炎寺がそいつに近寄る
まだ、頬に赤みを帯びているが呼吸はだいぶ楽そうだ
額からずれている濡れタオルをとり、温くなってしまっていたので傍に置いてあった水に浸し再び絞って額に置く

豪炎寺は風丸を避けながらベッドに腰を下ろした
改めて風丸の顔を見る
男にしておくにはもったいないほど整った顔立ち
はっきり言ってそこら辺の女子よりずっと可愛いと思っている

いつもは高いところで結んでいる髪を一束摘み指に絡めた
さらっと音を立ててこぼれる質の良い髪が落ちていく様子を見とれていた


自分がこんなにみんなに好かれるようないとしいこと一緒に入れることが誇らしくも思うし
たまにもったいないんじゃないかとも思う


そう思いながら豪炎寺は優しく風丸の頭をなでた




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