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□温もりときどき安心感
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毎度ながら情けない

うまく覚醒しきれない頭の隅で

風丸はそう思いながら、眠りについた





≪温もりときどき安心感≫





「休み?風丸がか?」


風丸と同じクラスの染岡がそう告げれば、鬼道がそれを返す
いつも体調には気をつけている風丸が休んだのだから無理は無い


「あぁ〜、まあこの時期になれば無理にも無いけどな」


後ろから円堂がそう言った
この時期とは?と鬼道が尋ねれば


「夏と秋の境目。急に涼しくなる頃になると風丸、毎年風邪引いてるんだよ」


なるほどとその場にいるメンバーが皆納得した
急な気温の変化に体がついてこないのだろう
幼馴染である円堂はそういうことはよく理解している
いや、風丸だからこそなのかもしれないが


「そういえば去年もこのぐらいに休んでた気がする」


半田がそう言えばマックスや染岡もそれを思い出したのか首を縦に振った


「2・3日もすれば全快してるけどな」


毎年恒例のように円堂が笑う
だが、転校してきた鬼道や豪炎寺は心の隅で心配していた


「毎年俺んちの母ちゃんが見舞いに行くんだよな。それに俺がついてく!」


たぶん、今年もそうだと円堂が言った



見舞いか・・・


豪炎寺の頭の隅でその言葉が浮かんだ




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