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□ドリンク・パニック
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それは数分前に遡る
円堂たちが来る前に来たメンバーが部活を始めようと準備をしていた時だ


『みんな飲み物もってきたよ。もってって!』


吹雪が持ってきたビニール袋から数本、ジュースの缶を取りだした
そこにいた者はみな一人一本それを取っていく
その中に風丸もいた


『風丸くんもどうぞVv』


一緒にいたヒロトが風丸に一本手渡す
風丸はそれを軽く礼を言いながら受け取り口につけた

それが悲劇の始まりだったとその時誰も気がつかなかった

少ししてからだろう、その変化に気づいたのは
急に静かになった風丸の顔を木暮が覗き込んだ

すると、いきなり風丸がこちらを振り向いた
そして・・・


『木暮ら〜Vv』


そう、人差し指を木暮に突き刺し突然きゃはきゃは笑い出した
何が笑えるのか全く分からない。そして突然の変異にあの木暮も動揺が隠せていない

向こうの方でも


『ひれ伏せ愚民共!!!ハッハッハッハッハ!!!』


いきなり緑川が立ち上がりそんなことを叫びだした
その姿はまるでレーゼの到来のように

とにかく突然変わってしまった二人にその場にいた者は全て固まった
唯一冷静に動ける立向居が風丸の飲んだジュースの缶を見てみた


『これっお酒じゃないですか!!!』

『『『『なにーーーーーーー!!!?』』』』


暴れそうな勢いの二人は思いっきり酔っぱらっている
他のものの缶を見れば普通のジュースだった


『きゃははははVv』

『きゃはは、じゃねえだろ。暴れんなって!』


綱海が風丸を捕まえようとすれば鬼ごっこをしている子供のようにはしゃぎ始めた
しかも、いつも見せるあの疾風のようなスピーでなかなかつかまらない


『なんかたのしい〜Vv』

『楽しかねえ!!!』



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